バーゼルにいったら是非勧めたい!ル・コルビュジエ設計【ロンシャンの礼拝堂】
今年の秋頃にスイスのバーゼルに行ったときのこと。
一泊二日というショートトリップでしたが、この旅行の目的はずばり建築!
フランス人建築家であるル・コルビュジエが設計したロンシャンの礼拝堂でした。
旦那さんが大の建築好きで、ル・コルビュジエも彼の好きな建築家の一人。
私は、建築に関してはさっぱりだったのですが、このバーゼル旅行で見たロンシャンの礼拝堂は、これまで見てきたコルビュジエ作品のなかで一番印象的でした。
この礼拝堂があるのは、バーゼルから電車で3時間ほどかかる田舎にあります。
最寄りのロンシャン駅までいく電車も本数が少ないので、丸一日確保です。
駅から徒歩で山道を30分ほど歩いた、小高い丘の上にひっそりとたたずんでいます。
もともとこの場所には、古くから人々の巡礼地として礼拝堂が建っていたそうですが、火災や第二次世界大戦中の空爆などにより破壊されてしまい、その再建を任されたのがコルビュジエでした。
礼拝堂といわれているとおり、中は祈りを捧げることを主目的にしている空間になっています。ヨーロッパでよく見る教会とは違い、装飾も最低限で、内部も簡素です。
礼拝堂と聞くと、入りにくい雰囲気なのかな・・と思いきや、実際には静かで穏やかな空気が流れていて、重厚感がありながらもとても優しい空間でした。
中には三つの祭壇があり、それぞれで窓枠の形や壁面の色が違ったりと、異なる表情をしていました。
ステンドグラスには、コルビュジエ本人が描いたとされる絵も見ることができます。
遊び心があって、可愛らしい。
厚い壁に囲われているせいか、重厚感はありますが、ステンドグラスから入る光がやわらかくて落ち着く空間です。
中には各国語に翻訳された説明書もあるので、それを読むとこの礼拝堂も歴史も分かります。
なかなかここまで足を運ぶ方は少ないかと思いますが、もしバーゼルまで旅行する機会があればぜひおすすめしたい場所です。
建築を勉強されている方にとっては、きっと最高の学びの場所になりますね。
コルビュジエが設計を手がけた建築物は、フランスや近隣国にいくつかありますので、
興味があればそちらにも足を運んでみても良いかもしれません♪
~参考情報~
営業時間:1月1日を除いて通年営業(2018年10月15日~2019年3月31日までは午前10時~午後5時まで営業)
入場料:大人8€、学生6€、子供(8~17歳)4€
【バーゼルからの行き方】バーゼル(Basel SBB)駅 → ミュールーズ(Mulhouse Ville)駅 → ベルフォール(Belfort)駅 → ロンシャン(Ronchamp)駅
【詳細】ロンシャン礼拝堂HP