ミュンヘンいろどり日記

おもに旅行と食べ物のこと。ドイツのミュンヘン在住時のことも書いてます。

サンテミリオンにあるシャトー・カンテュス CH. Quintus へワイナリー訪問

ボルドー旅行の際に訪問したワイナリーの一つである、シャトー・カンテュス。

収穫期ということもあり、訪問リクエストを送ったほとんどのワイナリーには断られてしまいましたが、ようやく受け入れてくださったのがこちらのシャトー。

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 シャトー・カンテュスとは

古くから「シャトー・テルトル・ドーゲイ」として質の高いワインを生産するワイナリーとして評価されていましたが、低迷が続き、2011年にあの五大シャトーのひとつ、シャトー・オー・ブリオンを所有するドメーヌ・クラランス・ディロンがこのワイナリーを購入。以後、シャトー・カンテュスとして再スタート。

ワイン製造方法の見直しが行われ、生産量は縮小しましたが、いまでは高い品質のファーストラベル・セカンドラベルを生産するようになりました。

 

ここではファーストラベルに使われるブドウが全体の約2割程度で、それ以外のブドウはセカンドラベルなどほかの用途に使われてしまうそうです。

 

このワイナリーは小高い丘の上に位置するのですが、その保有する土地は丘の周り360度に広がっています。その土地の位置によって土壌の性質も異なり、それぞれの土壌の特質が反映されたブドウが収穫され、それが結果的に様々なワインの味や香りの変化を生み出しているそうです。

おもにメルロー、カベルネ・フランに適した土壌をもち、その特性をいかしながら、ワイン生産をしているそう。

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訪問した時に飲ませていただいたワインは、

・シャトー・カンテュス 2015(ファースト)

・ル・ドラゴン・ド・カンテュス 2015(セカンド)

でした。

 

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どちらもメルロ76%、カベルネ・フラン24%という、まったく同じ比率のブドウを使用しているのに、味も香りも全く違うことにビックリ。

 

恥ずかしながら、この時までこのワイナリーのワインを飲んだこともなかったのですが、、素人の私たちでもファーストラベルの香りの豊かさ、セカンドと比べた時の味の複雑さには驚きました。

そこまで長い熟成期間を経ていないうえに、直前に開栓していただいたにもかかわらず、すでに数時間前に開けられていたかのように、まるみがあり、飲みやすい!

 

夫は興味津々で味の違いはどうしてくるのかとか、いろいろと質問していましたが、担当の方が丁寧に説明してくださいました。

こうやって個人での訪問は珍しいそうですが、初心者の私たちにも真摯に対応してくださる姿に、とても感動。

 

案内してくださった方は、日本でも専門学校の講師として教えていたこともあるらしく、日本にはなじみのある方のようだったので、そういった点も大きかったのかもしれません。

 

ワイナリーまでの行き方 

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ボルドーサンジャン駅(Bordeaux St Jean)からTERに乗って、サンテミリオン駅(Saint Emilion)まで直行で約40分。

サンテミリオン駅から市街地へ向かう道を進み、途中からブドウ畑の広がる小高い丘の方に向かって歩いて行きます。

 

道は、一応車一台は通れそうな幅はありますが、、おそらく歩いて向かう人はほとんどいないです。(私たちは歩きましたが・・笑)

 

約30分程度かけてシャトーに到着。ながかった!

訪問するのは企業などが多いらしいので、基本車での訪問かと思います。でも、がんばればここまで歩きで来れます笑

 

個人で訪問を希望する方は多くはないでしょうが、ワインを勉強したいと思われている方にはお時間があればおすすめしたいワイナリーだと思います。